イベント内容

日　時：令和７年12月14日（日）13時30分～17時
会　場：総合図書館　第１会議室（３階）
主　催：国連ハビタット福岡、日本国際連合協会福岡県本部、福岡市総合図書館（九州国連寄託図書館）
協　力：西南模擬国連SEMOCO、STUDY FOR TWO福岡女子大学支部、FOSA 福岡県留学生会、
　　　　IFSAQ (International Forestry Students’ Association Local Committee KYUSHU)、
　　　　Fridays For Future Fukuoka、TABIPPO学生支部福岡支部
参加者：46名（中学生・高校生・大学生）
内　容：①国連ハビタットの活動紹介
　　　　②模擬国連「国連大使になってみよう」
　　　　③中高生と大学生のグローバル交流会
　当館での中学・高校生と大学生のコラボイベントは平成27年の初開催から11年目を迎えました。近年継続して協力いただいている九州で唯一の国連機関「国連ハビタット福岡」の紹介に始まり、今年は西南学院大学模擬国連サークルの主導で、模擬国連を体験するプログラムを組み込むことができました。
　国連ハビタット福岡は、まちづくりの国連機関といわれ、アジア太平洋地域の本部として42カ国を担当、途上国の居住環境の改善に尽力しているハビタットの活動をクイズを交えてわかりやすく紹介していただきました。ハビタット福岡は、世界のゴミ山問題を「福岡方式」という廃棄物埋め立て技術で解決していることでも知られていて、まさに先週までウガンダのゴミ山で技術支援を行っていたという調整官の臨場感あふれるお話には一同興味津々の様子で聞き入っていました。
　模擬国連とは、学生が各国の大使になりきり、実際の国連の会議をシミュレーションする教育活動です。この日は、参加者が9つのグループ（国）に分かれ、「防災に対する国際的枠組」をテーマに政策立案を行いました。エクアドル、フィジー、英国などに割り当てられた各グループにはファシリテーターとして大学生が付き、中高生の議論をサポートします。担当国の立場や歴史、防災意識などの基本情報は用意されていたので、それらの情報をもとに、国としての問題点を整理し、課題を見つけ、自国の政策を話し合い、発表するところまでを行いました。模擬とはいえ国の代表として課題解決に向けて議論する過程を通して、学校や地域の枠を飛び出し、自らの意思で集った仲間と交流できたのは貴重な体験です。
　協力していただいた６団体の皆さんの活動報告はまさにグローバル。所属大学も幅広く、学生の皆さんの思いや目標を含めて熱く語っていただきました。その後の交流会ではお目当ての団体との連絡先を交換したり、活発な交流があちこちで繰り広げられていました。中高生が年の近い大学生の先輩と話し合う様子は、大人相手とは異なり、心を開き本音で接することができているように思えました。そして大学生になることへのモチベーションの向上にもつながったはずです。
　グローバルをキーワードに、将来に向けての希望や意欲が満ちた会場は、若者たちのエネルギーであふれていました！