福岡市総合図書館メールマガジン(令和2年3月号)
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▽総合図書館「臨時休館」のお知らせ▽
新型コロナウィルス感染拡大防止のため,総合図書館(分館を除く。)は,休館いたします。
分館は,通常どおり開館します。
皆様にはご不便,ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが,ご理解とご協力をお願いします。
総合図書館の休館期間
令和2年2月27日(木)~3月20日(金)
なお,次のサービスのみ受付します。(平日・土曜日10~20時,日曜日・休日10~19時)
・予約した図書の窓口での受取
・貸出した図書,CD・DVD等の窓口での返却
※令和2年3月2日(月),3日(火),9日(月)~16日(月)は上記の利用もできません。
※休館期間中は,予約時に総合図書館・科学館を受取館に指定されないようお願いします。
※休館期間中は,レファレンスサービスは行っておりません。
※上記期間,科学館も休館中のため,貸出・返却利用できません。
それでは、今月の情報をお届けします。
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《もくじ》
1. 図書館あれこれガイド【卒業文集】
2.イチオシ情報
(1)今月の一冊 『菌世界紀行』星野 保/著 岩波書店
(2)文学&文書 ◇福岡市文学館◇
本の特集紹介「福岡と芥川賞・直木賞」
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1. 図書館あれこれガイド
【卒業文集】 (そつぎょうぶんしゅう)
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自分が書いた文章が、活字として本(冊子)になる「卒業文集」。大勢の中の一人とはいえ貴重な経験かもしれません。この卒業文集は図書館に保存される資料ではありません。個々人がアルバムなどと共に思い出の一つとして保管するものになります。卒業シーズン真っ盛り。手元にお持ちの方は、若かりし頃の自分の思いを振り返ってみませんか。
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2.イチオシ情報
(1)◆今月の一冊◆
『菌世界紀行』星野 保/著 岩波書店 2015.12
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積雪が溶けたあと、雪に覆われていた部分の植物が枯れていることがあります。それはガマノホタケなど雪腐病菌と呼ばれる菌たちの仕業かもしれません。著者は雪腐病菌の研究者で、菌を探して国内外の寒冷地を旅しています。ロシア人研究者とのシベリア珍道中や、南極調査に参加しての調査旅行譚は抱腹絶倒です。雪腐病菌についてさらに詳しく知りたくなった方には、同著者の『菌は語る』もおすすめです。(TS)
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(2)文学&文書 ◇福岡市文学館◇◆「福岡と芥川賞・直木賞」◆
「四度目の正直」
数ある文学賞の中でもひときわ注目度も話題性も高い芥川賞と直木賞。今回芥川賞を受賞した古川真人さんは、デビュー作から三回立て続けに候補に挙げられた末、四回目での受賞が話題になりました。古川さんと同じく三回の候補を経て̋四度目の正直̋で受賞となった福岡ゆかりの作家に岡松和夫さんがいます。
岡松さんは福岡市妙楽寺町(現在の古門戸町)の生まれで、旧制福岡高等学校を卒業するまで、福岡で暮らしました。
実は岡松さんの̋四度目の正直̋の経緯も古川さんととてもよく似ています。「墜ちる男」(第70回・S48下半期)で初めて芥川賞候補に挙げられたあと、「小蟹(ちいがね)のいる村」(第71回・S49上半期)、「熊野(ゆや)」(第72回・S49下半期)と続けて候補に挙げられた末、「志賀島」で第74回・昭和50年下半期の芥川賞を受賞しています。連続候補の末の受賞というのは、いかに作家が順調に期待に応え、その才能を伸ばしていったかということを示しています。岡松作品には生まれ育った古い博多の風景や人々の生活が生き生きと描かれています。
年2回開催される芥川賞、直木賞。是非この機会に福岡という視点から知られざる名作の数々にも興味を持ってみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
新年度からも、よろしくお願いします。(も)
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