
本資料は、江戸時代後期に江戸で暗躍した誰もが知る大泥棒「ねずみ小僧」の犯行日・侵入先・盗んだ金額などが記されてます。
ねずみ小僧(本名次郎吉)は、文政6年(1823)頃から天保3年(1832)の市中引き廻し・獄門になるまで、大名や旗本の屋敷の中でも女中たちが生活する「長局(ながつぼね)」に夜な夜な忍び込み、貨幣を盗み続けました。
天保3年に捕縛さえた際の自白調書(写し)である「鼠賊白状記(そぞくはくじょうき)」(国立公文書館所蔵)の内容と似ていることから、尋問を行った北町奉行所の役人などから情報を得て書き記した可能性があります。
当時、ねずみ小僧が捕まったことは江戸の庶民にとって大スクープであったため、市中引き廻しの際には多くの野次馬が駆けつけたといわれています。
本資料は、当館2階の文書資料室にてマイクロフィルムで閲覧していただくことができます。
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