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2025年12月21日

古文書資料紹介vol.17 鼠小僧一件(伊丹資料580)

-『平成7年度古文書資料目録1』所収 ※本画像の無断転載は禁止します。-

本資料は、江戸時代後期に江戸で暗躍した誰もが知る大泥棒「ねずみ小僧」の犯行日・侵入先・盗んだ金額などが記されてます。
ねずみ小僧(本名次郎吉)は、文政6年(1823)頃から天保3年(1832)の市中引き廻し・獄門になるまで、大名や旗本の屋敷の中でも女中たちが生活する「長局(ながつぼね)」に夜な夜な忍び込み、貨幣を盗み続けました。

天保3年に捕縛さえた際の自白調書(写し)である「鼠賊白状記(そぞくはくじょうき)」(国立公文書館所蔵)の内容と似ていることから、尋問を行った北町奉行所の役人などから情報を得て書き記した可能性があります。

当時、ねずみ小僧が捕まったことは江戸の庶民にとって大スクープであったため、市中引き廻しの際には多くの野次馬が駆けつけたといわれています。

本資料は、当館2階の文書資料室にてマイクロフィルムで閲覧していただくことができます。
※本資料の出版物掲載などの詳しい利用方法は、文学・映像課古文書係(092‐852‐0634)までお問い合わせください。

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