福岡市文学館では、これまでに開催した展示・企画展等に関する図録・刊行物の通信販売を行っております。
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〒814-0001
福岡市早良区百道浜3-7-1
福岡市総合図書館文学・文書課 福岡市文学館担当
TEL 092-852-0606
FAX 092-852-0609
四六版 並製 252頁
定価 1,650円(本体1,500円+税)
2015年11月発行 送料310円(ゆうメール)
昨年6月に亡くなった詩人の那珂太郎氏の福岡ゆかりの随筆作品と、福岡時代の習作を収録した随筆集を刊行しました。
目次
Ⅰ 博多
はかた自注/遠い記憶/在りし日の博多/観世音寺馬頭観音像/帰郷の記/わがふるさと/筑紫野・福岡の万葉/祇園山笠/仙厓寸見/風景の記憶/まぼろしの町へ/時の庭/博多/新春雑感/中学の思ひ出
Ⅱ 戦争
終戦の時/随想三題/「鬱」の音楽/一枚のレコオド/戦記にならぬ記録/偶感/昭和時代の一面、寸感/私の死生観
Ⅲ 交友
伊達得夫のこと/最初の稿料/「こをろ」の頃の島尾敏雄氏/「こをろ」の頃1/「こをろ」の頃2/島尾敏雄を憶ふ/『矢山哲治全集』に寄せて/私の知る小島直記氏/この三十年/書肆ユリイカと伊達得夫/眞鍋呉夫/眞鍋呉夫の生前葬/回想的散策/没になつた原稿
Ⅳ 習作
失題/界/婁見の手帖 詩抄;秋/山/吹雪のふる夜は/阿呆/鳥 句抄
【解説】那珂太郎と「はかた」三浦雅士
■那珂太郎(なかたろう)大正11年6月23日、福岡市麹屋町の呉服商の5男として生まれる。本名・福田正次郎。福岡中学から福岡高校文科に入学、文芸同人誌「こをろ」に参加。18年9月東京帝大文学部国文科を繰り上げ卒業し、海軍予備学生として入隊。終戦まで海軍兵学校国語科教官を務める。復員後、いったん帰郷したのち上京し、都立高校教諭の職を得る傍ら詩作を続けた。親友の伊達得夫が創業した書肆ユリイカから第1詩集『ETUDES』を上梓。第2詩集『音楽』で第5回室生犀星新人賞・第17回読売文学賞を受賞。『幽明過客抄』で第9回現代詩人賞、『鎮魂歌』で第33回藤村記念歴程賞を受賞した。平成26年6月1日逝去。
四六判 並製/276頁
定価 1,980円(本体1,800円+税)
2015年3月発行 送料310円(ゆうメール)
花田清輝の活動の初期における対立的併走者であり、生涯、対立の論理を護持して労働者との共闘を目指したアヴァンギャルディスト前衛詩人、中野秀人の詩と批評、戯曲、小説を復刊。
■中野秀人(なかのひでと)1898年5月17日福岡市西町生。1920年「第四階級の文学」でいち早く労働者文学を定義して名を知らせる。1922年朝日新聞社の記者となり、同年より『詩聖』に詩評を連載して既成詩壇を縦横に批判して萩原朔太郎とも論争を繰り広げた。戦時下にも『エクリバン』を発行したり花田清輝と文化再出発の会を組織したりして旺盛な活動を継続する。戦後は新日本文学会に所属。『新日本文学』等にサークル誌評を連載した。1966年没。中野正剛は実兄。単著に『聖歌隊』『中野秀人散文自選集』等がある。
企画展開催期間 平成26年11月6日(木)~12月14日(日)
変形判 200mm×200mm 120p 定価1,000円 送料310円(ゆうメール) 重さ258g(梱包料含)
目次:桂ゆきの批評精神=濱本聰
第1章 読書と、困窮の日々
第2章 戦時下での抵抗:東方会、『東大陸』=有馬学/文化再出発の会/中野秀人/『自明の理』/ 真善美社/『復興期の精神』/『錯乱の論理』/夜の会/ 『アヴァンギャルド芸術』=菅本康之
第3章 大衆運動としての批評:新日本文学会/編集者 花田清輝/『さちゅりこん』/モラリスト論争/『乱世をいかに生きるか』/『大衆のエネルギー』/義侠でもなく同情でもなく、集団名詞の抵抗者として-花田清輝と魯迅=前田年昭/記録芸術の会/一つの花田清輝論 詩人、長谷川龍生さんに聞く
第4章 総合芸術への挑戦:『新編映画的思考』=岡田秀則/そして破壊と創造の永続運動へ-花田清輝論考=足立正生/『運動族の意見-映画問答』/「ものみな歌でおわる」/「泥棒論語」/「爆裂弾記」/「首が飛んでも-眉間尺」/古典芸能・テレビラジオ
第5章 :『鳥獣戯話』=立野正裕/『小説平家』=大場健司/『室町小説集』=中野和典
第6章 死:『花田清輝全集』刊行/久保覚の仕事
おわりに:花田清輝年譜 1909-1974/参考文献、関連文献
「福岡市文学館選書」の刊行について
福岡市文学館では、今年度より、福岡ゆかりの文学作品で、絶版や未刊行により
現在読むことが難しい作品を皆様にご紹介する「福岡市文学館選書」を刊行します。
第1巻は、「黒田如水」福本日南です。
『黒田如水』福本日南(1911年(明治44)、東亜堂書房)の新装復刊になります。
福岡市文学館選書1「黒田如水」福本日南 解説:石瀧豊美(歴史研究家)
四六判並製本、330ページ カバー装幀
定価 1,650円(本体1,500円+税)
重さ387g(梱包料含) 送料310円(ゆうメール)
発行:福岡市文学館 発売:海鳥社
*当館ほか全国の書店にて発売中*
お近くの書店に無い場合は、当館または発売元の海鳥社へご注文下さい。
【当館へのお申込み方法】
電話で在庫確認の上、現金書留にてご注文ください。
その際、送料分の切手も同封ください。
【発売元:海鳥社HP】
http://kaichosha-f.co.jp/books/history-and-folk/2878.html
企画展開催期間 平成25年11月20日~12月23日(第2会場は平成26年2月2日まで)
多くの文学作品に登場している「黒田官兵衛」。九州ゆかりの作家たちを中心に、文学作品の中の「官兵衛」の魅力をまとめた1冊。
変型判 210mm×210mm 60p 定価800円 送料215円(ゆうメール) 重さ200g(梱包材含)
企画展開催期間:平成24年11月14日~12月16日
1946年6月、戦後間もない福岡で創刊され、商業誌から同人誌への変更を経て現在も継続されている文芸誌「午前」とその周辺誌の軌跡をまとめた1冊。「午前」の編集にまつわる資料や誌面を飾った原稿などのカラー図版あり。
A5 104p 定価800円 送料210円(スマートレター) 重さ160g(梱包材含)
***好評につき完売しました***
2011年福岡市文学館企画展「サークル誌の時代」開催期間中に行った関連イベントの記録集。
ゲストトーク 実践者は語る
深田俊祐 「日曜作家」や「労働北九州」の思い出
大野隆司 廃墟と瓦礫の中から芽生えてくるもの
トークセッション
サークル誌の時代と現在―労働・文学・運動
井上洋子 田代ゆき 茶園梨加 小野俊彦
大野隆司 沖直彦 小山多由美 鎌田哲哉 川端伊勢子
坂口博 滝澤太 前田年昭 森元斎 森崎和江 山本桜子
A5 70p 定価500円 重さ127g(梱包材含) 送料210円
***好評につき完売しました***
企画展開催期間:平成23年11月3日~12月11日
1950-60年代の福岡で、労働者たちが創造したサークル誌について紹介する。サークル誌上の文学や言葉を現在に読むことを通して、そこに存在した言葉と文学運動の可能性を考える。
変形判200mm×200mm 96p 定価800円 重さ265g(梱包材含) 送料310円
***好評につき完売しました***
企画展開催期間:平成22年11月3日~12月12日
福岡ゆかりの作家檀一雄。檀に惹かれ兄事した作家で俳人の眞鍋呉夫。二人の文学と友情の軌跡を紹介した展示の図録は、従来どおり論攷と資料を収録しつつ、檀に憧れつづけた眞鍋の物語をフィクションとして織り込んでいる。
A5並製 152p 定価1,200円 送料210円(スマートレター) 重さ300g(梱包材含)
企画展開催期間: 平成21年11月14日~12月20日
福岡の近代文学の黎明を拓いた先駆者(パイオニア)としての加藤介春を、彼が残した六冊の詩集を中心に未公開の詩稿ノートとともに紹介。現在、加藤介春の著作の殆どが稀覯本となっている現実を踏まえ、加藤介春の作品を紹介する「詩集」としても構成。
AB変形判 72p 定価800円 重さ256g(梱包材含) 送料310円