中村正一は、明治43年(1910)に福岡県早良郡姪浜町(現、福岡市西区姪の浜)に生まれ、左官として働いていました。正一は昭和5年(1930)に現役兵として招集され、福岡市城内に駐屯する陸軍第12師団第24連隊に入営します。昭和7年に中国へ派遣されますが、同年に戦死しました。写真は、姪浜町で執り行われた葬儀の様子を撮影したものです。
中村正一資料には、戦地で使用していたという鉄カブト(資料番号1-1)が遺品として伝来しています。中村家では、若くして戦死した正一の霊を弔うために、鉄カブトを収納するための木箱(資料番号1-2)と絹地の布団(資料番号1-3)が作られました。正月には、床の間に鉄カブトを据えて、御膳も添えられたと伝えられています。
本資料は、当館2階の文書資料室にて閲覧して頂くことができます。
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