福岡藩士吉浦家に伝来した日記。この日記に記された「東都学問所」とは、福岡藩の江戸藩邸の中に設けられていた藩校のことです。福岡藩の藩校といえば、「東学問所」と呼ばれた修猷館(しゅうゆうかん)と「西学問所」と呼ばれた甘棠館(かんとうかん)が有名ですが、江戸藩邸内の学問所は、福岡で2つの藩校が創立された天明4年(1784)と同じ年に創立されたと伝えられています。
この日記には、文政5年(1822)から文政10年までの江戸藩邸内の学問所の様子が記録されています。この日記に登場する吉浦三省(与太夫)は、福岡の藩校で学問所指南加勢役(しなんかせいやく)を務めていましたが、文政8年に江戸藩邸内の学問所勤務となった人物です。この日記はこの吉浦三省が江戸の学問所で勤務したために吉浦家に伝来したと考えられます。
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