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2021年08月06日

古文書資料紹介vol.9 享保五庚子遠賀郡白島洋ニテ唐船焼討之図写

-伊丹資料(『平成7年度古文書資料目録1』40頁所収、資料番号510、法量縦107㎝×横259㎝)-

江戸時代中期になると、日本が海外へ輸出していた金や銀などの産出量が次第に減少していきましたが、一方で中国からの貿易船は増加していきました。そこで幕府は正徳5年(1715)以降に長崎での貿易を制限する政策を始めました。その結果、貿易を制限された中国人と日本人との間で密貿易が盛んに行われるようになりました。享保元年(1716)以降、長崎に来航した中国船が、密貿易のために玄界灘を越えて白島(現、北九州市若松区)沖にまで出没するようになったため、幕府は福岡藩を含む周辺の諸藩に警備を命じました。
福岡藩や小倉藩などが享保元年から数度に渡って取締まりを行いましたが、この資料は、享保5年に密貿易の取締まりを行った様子を描いたものと伝えられています。この図は夜須郡朝日村(現、朝倉郡筑前町朝日)大庄屋平山家に伝わった図を嘉永3年(1850)に書き写したものです。
なお、伊丹資料の詳細については、『平成7年度古文書資料目録1』5頁所収の解題及び『伊丹家史料展 ある黒田藩士の記録』(福岡市民図書館編集・発行、1986)をご参照ください。

本資料は、当館2階の文書資料室にて閲覧して頂くことができます。
→本資料の出版物掲載など、詳しい利用方法はこちら 
http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/materials/old_datarooml/

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