明治4年(1871)の博多祇園山笠の様子を撮影した写真。標題には「勇傲漁猟誉」と書かれています。この標題から、この山笠は明治4年当時の二番山笠である呉服町上〈ごふくまちかみ〉(現、博多区上呉服町)の山笠だと分かります(『博多祇園山笠史談』落石栄吉著/博多祇園山笠振興会/1961年、249ページ参照)。
藤史明資料には、この他に明治4年の四番山笠(竪町下〈たてちょうしも〉、現、博多区下呉服町)、明治25年の三番山笠(中浜口町〈なかはまぐちまち〉、現、博多区下呉服町)、明治25年の六番山笠(横町〈よこまち〉、現、博多区下呉服町)の写真が伝来しています。特に明治4年の山笠写真は希少であり、明治初期の博多祇園山笠の実情を知る上で大変貴重なものです。
当館2階の文書資料室では、「藤史明資料追加分(二)」に伝来した山笠写真4枚を、さらに鮮明なデジタル画像で閲覧して頂くことができます。
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