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古文書資料

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2022年10月02日

古文書資料紹介 vol.12 関東御教書

-河野資料(こうのしりょう)(『平成15年度古文書資料目録9』64頁所収、資料番号1、 法量縦32㎝×横46㎝)-

これは鎌倉幕府が発行した文書(もんじょ)です。
今から700年以上前の延慶(えんぎょう)2年(1309)、現在の愛媛県、伊予国(いよのくに)を本拠地とした御家人(ごけにん)河野対馬守(こうの〈「かわの」とも〉つしまのかみ)通有(みちあり)に対し、瀬戸内海から紀伊半島熊野浦等沿岸域の海賊退治を命じています。
執権(しっけん)の相模守(さがみのかみ)北条師時(ほうじょうもろとき)と連署(れんしょ)の陸奥守(むつのかみ)大仏宗宣(おさらぎむねのぶ)が、わずか9歳の鎌倉殿・第9代将軍守邦親王(もりくにしんのう)の意思をかしこまって伝える、このような形式の文書を関東御教書(かんとうみぎょうしょ)といいます。
北条師時と大仏宗宣は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する北条一族の子孫です。師時はドラマで俳優小栗旬さん演じる北条義時(ほうじょうよしとき)の五代後、宗宣はドラマで俳優瀬戸康史さん演じる北条時房(ほうじょうときふさ)のひ孫です。この関東御教書は、「鎌倉殿の13人」の後々の幕府の秩序を映し出しています。 

本資料は、当館2階の文書資料室にて閲覧して頂くことができます。
→本資料の出版物掲載など、詳しい利用方法はこちら 
http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/materials/old_datarooml/

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