寛永14年(1637)から寛永15年にかけて、島原・天草の領民が蜂起した島原・天草一揆(島原の乱)が起こりました。この時、幕府から九州諸藩に鎮圧のための出陣命令が下り、福岡藩2代藩主黒田忠之(ただゆき)も藩士を率いて出陣しました。
この資料は、出陣した諸藩の布陣図です。図の上部に一揆勢が籠城した原城本丸があり、下部に諸藩の陣所があります。黒田忠之の陣所は原城の南西方向にあたる図の下部右側にあり、黒田家が用いた「中白〈なかしろ〉」(上下が黒、中が白)の旗が見えます。
なお、伊丹資料の詳細については、『平成7年度古文書資料目録1』5頁所収の解題及び『伊丹家史料展 ある黒田藩士の記録』(福岡市民図書館編集・発行、1986)をご参照ください。
本資料は、当館2階の文書資料室にて閲覧して頂くことができます。
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